第1回警察小説大賞ということで借りてみました。
勉強はできるけど体力がなく腸が弱い男が主人公？
桐野の配属された交番は、通称”ごんぞう”の集まり（やる気ない税金泥棒的警官）。
イケメンの小貫という男がごんぞうを総括してる雰囲気ではあるが、悪態を密告せよと桐野は警察の正規ルート？に戻るために小貫達チームごんぞうを裏切るのかどうか？というのがストーリー展開のようです。
警察の正義はどちらにあるのか、考えさせられますね。
通常で持ち込まれた一般人からの捜査依頼が普通ならどのように処理されるのか、でも小貫達に相談したらどのような経緯で解決するのか。
正直一般人的には相談したものが適正に処理されればどちらのルートでもいいわけだけど、本当に小さな相談（事件）の扱いに思われる場合、正規ルートだと調べてももらえないのかもしれない。
警察のうわっぱねをはねるのが警察の通常なのかどうかとか、小さな点数とりが本当の正義なのかとか、腐った警察の姿に嫌気がさしてる集団がごんぞう。
いったいどちらが税金泥棒なのか。
それを体感した主人公は、上を目指して真の警察を作りたいと闘志を燃やす。
割ときれいな終わりだったのかな？！
読みやすいし、キャラ立ちもしっかりしてるから映像化しやすそうな感じ。
最期はなかなかでかい事件を解決したけど、この一家はどうなっていくんだろう。
それにしても序盤で上司の女に欲情してトイレで処理する主人公って・・・・＾＾；考えたらかなりキモイし、そういうのいらない。
市民により沿ってくれているごんぞう集団、お茶ばかり飲んでるんじゃなくちゃんと仕事してるじゃん。
それぞれの警察という信念をもって動いてる、そこはよかった。
でも埋もれてないで主人公のように上を目指して上からかえる力を持ってほしいなぁ小貫には。
それにしてもゴースト・・・お化けのはなしもちょこっと出てはきてたけど、ごんぞうのGじゃだめなの？？
第1回警察小説大賞、満場一致の受賞作! 「聞いてると思うけどさ。俺たちはごんぞうだから。無駄な仕事はしないから。張り切ってガタガタ騒いだりしないでね」 ごんぞう――自主的窓際警官のこと。 神奈川県辻堂にある鳩裏交番は、自主的窓際警官、いわゆる“ごんぞう”ばかりが集まった交番で、緊急配備の連絡にさえ誰も反応しようとしない。県警幹部も扱いに手を焼く“ごんぞう”たちだが、「巡回」だけは大好きで、住民との世間話をきっかけに事件に首を突っ込んでゆく。そんな中、ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生。“ごんぞう”たちは真相に辿り着くのだが……。 第1回警察小説大賞、選考委員満場一致の受賞作!